シン・トセイで変わる障害福祉サービス事業!?
東京都が都政の構造改革を進めていることをご存じでしょうか
開始から3年半を経過する大プロジェクトです
2040年代の未来の東京の姿を描きつつ、都政の改革を段階的に進めるものです
現在は、改革の第4段階としてシン・トセイ4(2024年から)を進めている状況です
改革の柱(コアプロジェクト)は、大きく3つあります
- 行政のデジタルシフト
行政サービスをデジタル化して、より質の高いサービスを提供するものです - オープンガバメント
行政が持つ公開可能な情報活用して、民間との協働活動により社会の課題を解決しようとするものです - ワークスタイルイノベーション
デジタル技術や業務のDX化により、都庁内部での働き方や働く環境を改革して、生産性を向上させるものです
このシン・トセイの中には、都の各局が進めるプロジェクトがあります
福祉保健局では、"障害福祉サービス事業の業務負担の軽減を図るためのプロジェクト" を進めています
そのプロジェクトは、行政手続をワンストップで可能とするシステムの立ち上げです
2025年度(来年度!?)の運用開始を目標に進められています
これにより、指定申請の説明会の予約から指定申請の書類提出までの一連の手続きが楽になるようです
また、変更届や廃止届などにも対応するとのことです
世の中の流れは、デジタル化からICT活用、行く末はDX化となっています
昔は手書き中心だった書類仕事は、パソコン作業に置き換わっています
そのような変化が事業運営の全体、業務の要所で起きています
そして、情報通信技術を使った情報共有や遠隔リモートによる業務の効率化と省力化が進んでいます
将来は、事業運営の全てをデジタル・ICTが支え、人が判断・介在する場面が少なくなるでしょう
そんな状況にあって、今後の障害福祉サービス事業はどうなるのでしょうか
行政側の体制や対応が変われば、それに合わせなければならないでしょう
以前、押印が廃止されたときから、一部を除き手続書類等に押印することがなくなりました
こちら側としては、言われるがまま押印をする・しないで対応します
従来の書面提出の手続きから、電子手続きに変わったものもあります
その手続きに対応するため、パソコン操作を勉強した方もおられるでしょう
でも、その要領に慣れてしまえば、後に戻ることはありません
こんな感じで、少しずつ又は一気に変化がやってきて、それに対応することになります
そして、はじめはギクシャクして・トラブル続きで進め、次第に慣れてきます
ところが、障がいを持つ方を相手に福祉サービスを提供する現場では、その流れに乗れないこともあるかと思います
人vs人、心vs心でやり取りする現場は、ある意味でアナログの世界です
デジタルやICTは、支えてくれても替えることはできません
そのようにアナログとデジタルが混在する仕事・職場となるはずです
これからの障害福祉や児童福祉、介護の分野に携わる方々は、そのような流れを予期し、できることから準備を進めた方が良いでしょう
ある日、突然 “この仕事は、本日よりこうなる!” と言われて慌てることがないようにするためにも
東京都の構造改革は、今年から第4期「シン・トセイ4」にシフトしました
今回からはDXの重点を「D(デジタル)」から「X(トランスフォーメーション)」へとギアチェンジし、都民が実感できる行政サービスの質(QOS)の向上へと進めるとのことです
これほどのプロジェクトを進めている自治体は少ない状況にありますが、今後、数年・十数年をかけて、全国に広がるものと思われます
それに伴って、障害福祉サービス事業の仕事のやり方が変わることが多くあるでしょう
でも、変わることがないこと・変えてはいけないこともあるはずです
それらを今から見極めながら、デジタル化やICT活用で業務の効率化、職場環境の改善・進化を地道に進めることがこれからの課題かと思います
"シン・障害福祉サービス事業" ってところですかね